むくみについて
むくみの主な原因
むくみとは、手・足・顔などの身体の末端に余計な水分(細胞間質液)が溜まり、腫れ上がった状態をいいます。
大半のむくみは一過性で、自然に元の状態に戻ります。しかし、なかには病気の影響でむくみが生じているケースもあり、
油断できません。むくみの原因によっては病院での治療が必要になるため、それぞれの違いを正しく理解しておきましょう。
[一過性のむくみ]
一過性のむくみは、立ち仕事やデスクワークで長時間同じ姿勢で過ごしたことが原因で引き起こされます。
特に、重力がかかる脚は水分が溜りやすく、むくみやすい部位です。足を動かさないと血液を心臓に戻すふくらはぎのポンプ作用が弱まり、
下半身の血行や水分排出が滞りやすいため気を付けましょう。
そのほか、塩分の摂り過ぎやアルコール、ホルモンの変化などの影響が原因で一過性のむくみが起こることもあります。
[慢性的なむくみ]
慢性的に身体がむくむ場合は、心臓・肝臓・腎臓に関連する病気が隠れているか、血管やリンパ管の循環障害が原因の可能性があります。
病気に起因するむくみは、数日にわたって腫れあがった状態が持続します。むくみがなかなか取れない場合は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
鍼によるむくみ改善
[血液循環の改善]
鍼で特定のツボを刺激すると、血液の循環が促進する効果が期待できます。
[代謝改善]
鍼の刺激で血液やリンパの流れが良くなると、代謝も活性化します。
代謝が良くなり、身体に本来備わっている自然治癒力や免疫力が強化される効果が期待できます。
[痛みの緩和]
鍼で特定のツボを刺激すると、痛みを抑えるホルモンが分泌されます。
また、鍼には脳に痛みを伝える神経のはたらきをブロックする作用があるため、むくみによるつらい痛みがやわらぎます。
[自律神経のバランスを整える]
鍼施術には、昔から交感神経と副交感神経のバランスを整える作用があると考えられています。
自律神経の乱れによるさまざまな不調の改善に役立ちます。
[ストレスや緊張を和らげる]
鍼でツボを刺激すると、心身のリラックスを誘うホルモンが分泌されます。
足がむくんだときのストレスや緊張感を和らげ、過ごしやすくなります。
むくみに効果的なツボ
・足三里
・三陰交
・陰陵泉
・水分
鍼で刺激するのはもちろん、ツボ押しでもセルフケアができます!
ツボ押しする場合は親指を使い、円を描くように刺激しましょう。
[足三里]
足三里は、両膝のお皿の下、指で4本分下がったすねの外側にあるツボです。
内臓の動きを活性化させて老廃物の排出を促進するため、むくみを和らげる効果が期待できます。
[三陰交]
三陰交は足首の内側、くるぶしから指4本分上にあるツボです。
ホルモンバランスを整えるはたらきがあり、全身の血の巡りを良くして足のむくみを軽減する効果が期待できます。
[陰陵泉]
陰陵泉は膝の内側、膝のお皿の下のくぼみから指4本分下がった部位にあるツボです。
膝の痛みを和らげるほか、余分な水分の排出を促して、むくみをすっきりさせる作用があります。
[水分]
水分は、おへそから指1本分上にあるツボです。身体の水分バランスの乱れを調整するはたらきがあり、むくみを和らげます。
全身のむくみに有効なため、両手の指を重ねて軽く押すように刺激してください。
セルフケア
[適度な運動]
足を動かさないとふくらはぎのポンプ機能が低下し、水分排出が滞るため、適度な運動は大切です。
ストレッチやエクササイズなどの軽めの運動で積極的に身体を動かし、水分の排出を促しましょう。
長時間同じ姿勢を取り続けるとむくみやすいため、デスクワーク中に足首を回したり、机の下で足踏み運動をしたりするのも効果的です。
[入浴]
お風呂でゆっくり身体を温めると血行が良くなるため、むくみによる水分の排出を促せます。
忙しい場合は、足湯にするのもおすすめです。
[食事]
過剰摂取は水分と塩分の体内バランスを崩し、身体をむくみやすくするため、塩分は控えめに摂るのが原則です。
余分な水分排出を促すカリウムや代謝をサポートするビタミンB1・B2・B6を積極的に摂りましょう。
カリウムは海藻やフルーツに、ビタミン類は肉、魚介類に豊富に含まれています。
アルコールには利尿作用よる脱水のリスクがあるため、飲み過ぎるのは禁物です。
過度なダイエットも控えて、しっかり栄養摂取を心がけてください。
[身体を冷やさない]
身体を冷やすと血行が悪くなり水分排出が滞るため、冷え対策も必要です。
クーラーを効かせた場所では、膝かけや上着を使って体温を調節しましょう。
[弾性ストッキングやソックスの着用]
足のむくみ対策には、市販の弾性ストッキングやソックスを履くのも効果的です。
ふくらはぎや足首をほどよく圧迫してポンプ機能をサポートするため、血液やリンパ液が戻りやすくなり、水分排出を促せます。
[身体を締め付けない]
身体を締め付けすぎると血行が悪くなり、むくみやすいため注意が必要です。
下着のサイズや服のデザインを見直して、ゆったりめの衣服で過ごしましょう。
[マッサージをする]
血行や水分排出を促すには、マッサージがおすすめです。
身体の末端から心臓に近い場所に向かって、関節まわりにリンパを流すようなイメージでマッサージしましょう。
鍼のむくみ対策で使われるツボも意識して刺激してください。
まとめ
むくみがあることで身体がだる重いなと感じることがあると思います。
むくみを放っておかずツボ押しなどのセルフケアを行ってみてください。
また、骨盤が歪むことで血液やリンパの流れが悪くなり、むくみにつながってきます。
骨盤の歪みやむくみが気になる方はお気軽にご相談ください!!
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